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★2006/11/21 (Tue)

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暖かい部屋から、外に出る


そこには見慣れた風景があり、吸い慣れた空気がある。
暗くなった道には、見知らぬ人が陰を仲良く落としながら歩いていく。
乾いた風は髪を撫でて、ただ過ぎ去っていくのみ。

というのは

どこか別れの匂いがする。


家族や、恋人。友達、他人
全てが、本当に自分のそばにあるものなのか。
ひょっとしたらそんなものはもうどこにも存在してなくて、自分だけが寒さに耐えて存在しているのではないだろうか。


そんな孤独な季節だ。

他人が暖かく見えるのは
自分の体が冷たいから?

他人が幸せに見えるのは
自分が不幸せだから?

そんな馬鹿なことがあってたまるか

幸せとか。暖かさとか。
抽象的、かつ、なんらかの確信めいたものは自分の周りに何一つない。
あるとしたら、それは、それらが失われるまでのカウントダウンの鼓動だ。

他人の鼓動を聞いたとき

別れ を感じるのだ。
幸せはそこにあったのだ。



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