03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
世界で一番苦手な場所はどこ?と聞かれたらどこと答えますか?
そんなときは「愛のない場所」だなんて素敵に答えてみませんか?
じゃあ、愛のない場所ってどこ?って聞かれたら私は胸を張って言えるところがあります。
美容院
美容院、それは私の愛を奪う場所。
私の淡い期待を奪う場所。
私の心を閉ざす場所ー!
ばしょぅーーーー
美容師「はい、できましたこんな髪形でどうでしょう?」
私「・・・ぐすん、うれしいですありがとうございますさようなら明日からひきこもりがちになります、ぐすん」
ぐすん。
美容師さんは私のこと不細工にするつもりなんだっ!
うぅううううう。
猛ダッシュで帰宅して、鏡の前に張り付いてはため息を一つ。
いやため息を百つ。
私って不幸ね。
不幸界のトップアスリートだ、ミハエルシューマッハだ、ついてない洋一だ!
えぇええい!めそめそするのはやめだ!
早く髪伸びろ!!
これが美容院と私の一連の流れ。
数ヵ月後、この悲しい事件を忘れのうのうと美容院に通う私。
淡い期待を胸に、傷つきやすいハートを携えて、私の髪と心はカットされるのである。
そして美容院が(私にとって)愛のない場所である理由がもう一つ。
私は
嘘をつく
会話が面倒くさくて嘘をついてしまうのです。
ああ、私って悪魔!
美容師「今日はどちらに行かれるんでせうか?」
私「どこも行きません・・・」
美容師「・・・」
美容師「ご趣味とかあるんでせうか?」
私「え、何一つありません・・・」
美容師「・・・」
美容師「どの辺にすんでいらっしゃるんですか?」
私「あわわ、その辺にはすんでません・・・!」
美容師「・・・」
美容師「あ、天気晴れてきましたね」
私「わーい」
美容師「・・・」
天気が晴れたら素直に喜ぶ。
これが私のジャスティス!
こうして美容師さんとの不毛な会話のあと、
美容師さんとの微妙な沈黙とともに、
今世紀最大の似合わない髪形とともに、
「あ、ありがとうございました」
と精一杯の嘘の笑顔で帰る私がいる。
そんな夜は
美容師さんが悪いんじゃない
私の髪質と
私の顔が
悪いんだと
念仏を唱えるのです。
なむなむなむなむだぶつなむー。